ユビー、長野・相澤病院が「ユビーメディカルナビ生成AI」を試験導入

Ubie(ユビー、東京・中央区)は9月11日、相澤病院(長野・松本市)が、提供している生成AIが文章作成など行う業務支援サービス「ユビーメディカルナビ生成AI」を試験導入し、利用を開始したと発表した。

「ユビーメディカルナビ生成AI」は複数の生成AIを活用して、医療従事者の業務を支援するサービス。文章生成・要約、音声認識、画像認識などに加え、医師向けの紹介状作成、看護師向け退院看護サマリー・IC記録作成、医療事務向け退院サマリー・紹介状・議事録作成といった機能を提供する。

相澤病院は、一般診療に加え、長野県で唯一のJMIP(外国人患者受け入れ医療機関認証制度)を取得し、国際課を設置しており、まずは医師、看護師、国際課の事務スタッフの約80名を対象にサービスの試験運用を開始した。

医師、病棟看護師、外来看護師は、文章生成・要約機能を使った退院サマリー作成、音声認識機能でIC記録、療養指導記録、退院指導記録を利用する。国際課職員は、文章生成・要約機能を使った外国語の診療書類作成、音声認識機能で外国語記録、要約・翻訳業務に活用する。

同院では、サービスで特定病棟の月間で250件にも上る退院サマリー作成時間の大幅な削減、外国語療養記録や診療書類作成などの国際課の業務効率化を見込む。今後は、今回の試験導入の結果を踏まえ、医療の質向上と働き方改革を目的に生成AIの本導入も検討する。