知のヒキダシ、横浜市大と共同研究講座で医療系デジタルクローン開発

医療、看護などのコンサルティングを手掛ける知のヒキダシ(名古屋市)は9月10日、横浜市立大学と、共同研究講座「次世代集中治療講座 Department of Next-gen ICU」を5月に設置したと発表した。

講座では、人間の思考や意思決定、センスを模倣するデジタルクローンの医療サービス活用を目指した共同研究を行う。具体的には、横浜市立大学附属病院集中治療室(ICU)で、医師、看護師、医療技師、栄養士を模倣する医療系デジタルクローンを自動生成し、その行動を既存の診療支援システムと連動させる検証運用を実施する。

入院患者のサマリー(入院から退院までの記録)の生成や、医療スタッフがリアルタイムで適切な意思疎通を図れる医療系デジタルクローンの開発を想定しており、検証で得た成果は、遠隔医療や救急医療への技術移転も視野に入れている。

さらに、知のヒキダシが特別養護老人ホームに導入する介護系デジタルクローンと、共同研究講座で開発する医療系デジタルクローンを活用し、治療から介護までのシームレスな医療と介護サービスの開発にも取り組む。