ウェルミラ、東芝、京大とAI健康アプリと遺伝情報を活用の減塩指導を共同研究

健康アプリなどのWellmira(ウェルミラ、東京・千代田区)は9月10日、東芝、京都大学大学院医学研究科の佐藤豪竜研究員と、ウェルミラのAI(人工知能)健康アプリ「カロママプラス」を活用した高血圧傾向の人に遺伝情報を踏まえた減塩指導の介入効果を検証する共同研究を開始すると発表した。

研究では、東芝が持つ1.5万人を超える企業コホート(企業で同じ属性を持つグループ)を活用し、同意が得た、300名ほどの従業員に調査を実施する。具体的には、条件を変えて比較し効果を検証するため、参加者を、「介入群」「対象群1」「対象群2」の3つに区分けする。

「介入群」は、食塩感受性の遺伝子型を持つことを告知した上で、AI健康アプリ「カロママプラス」に食事内容を記録してもらい、AIのアドバイスや、減塩や食塩感受性遺伝子型についてのコラムやクイズを配信する。

「対象群1」「対象群2」に対しては、遺伝情報の告知は行わず、「対象群1」は食事内容をアプリに記録だけを行う。「対象群2」では、アプリの使用をやめる。調査は、3カ月間(9月17日~12月16日)で行い、得たデータや参加者の健康診断結果などの情報を、京大が医学的な知見から解析と分析を行う。