MetaMoJi、こはな歯科が歯科医院用デジタルノートアプリ導入で4000万円の増収

ソフトウエア開発のMetaMoJi(メタモジ、東京・港区)は9月4日、こはな歯科(三重・津市)が、歯科医院向けデジタルノートアプリ「MetaMoJi Dental eNote(メタモジデンタルイーノート)」の導入後に前年比で4000万円の増益を達成したと発表した。

「MetaMoJi Dental eNote」は、治療計画や患者情報を記入する紙の診療録をデジタル化する歯科医院向けデジタルノートアプリ。紙の診療録の取り扱い煩雑さや紛失・破損リスク、同時利用の難しさを解決できるツールという。iPadなどのタブレットやWindows PCで利用できる。これまで400以上の歯科医院が採用した実績を持つ。

こはな歯科では、2018年の口腔(こうくう)機能発達不全症の保険導入で、口腔機能発達不全症の管理が算定され、加算にはデジカメ画像や口腔内画像などをカルテとリンクし保持する必要があるなど、紙での運用で多くの手間がかることから、加算対象となるエナメル質初期う蝕(Ce)加算などを記録するベースとして「Dental eNote」を採用。

アプリ導入後は、チェック項目のテンプレートを整備することで、ドクターが膨大なチェックをしなくてもスタッフが口腔機能発達不全症を抽出が可能になり、画像や動画を用いたテンプレートでスムーズにMFT(口腔筋機能療法)を進められるようになった。

また、加算に不可欠な写真も確実に記録、取りこぼしを防げるようになり、口腔管理体制強化加算(口管強)の施設基準を満たる実績を特別な作業なしに積み重ねられるようになった。その結果、スタッフだけで収益を生み出す仕組みを構築でき、増収につながったとしている。