女性のオンライン診療利用の実態、認知度は高いが利用意向は低い、オノフ調査

フェムケア事業を展開するオノフ(東京・渋谷区)は8月30日、全国の20代以上の男女を対象とした「オンライン診療に関する意識調査」の中から、女性のオンライン診療利用の実態についての調査結果を発表した。

「オンライン保険診療の利用経験」は全体で11.6%にとどまり、年齢別で見ると女性40~60代以上では「知っているが、利用したことはない」が、全体の42%より7ポイント以上高い一方で、女性20代では、約4ポイント下回る結果となった。また、オンライン保険診療の認知度は若年層では「知らない」が50.7%となり、若年層ではオンライン保険診療を知らない人が多く、認知度は30代以上の女性が高い結果となった。

オノフ調べ

「保険診療のみ利用意向あり」の回答理由は、「スキマ時間/好きな時間に受診できるから」「自宅や職場など好きな場所で受診できるから」が多く、場所や時間を選ばずに利用できるメリットが挙げられた。オンライン保険診療・自費診療の両方を利用したい理由を不調別に見ると、「精神疾患」「更年期症状」「婦人科系疾患」では「オンラインだと周りの目が気にならなさそうだから」と回答した割合が高かった。また、風邪など突発的な症状よりも、恒常的に感じている不調に対しての利用意向が比較的高かった。

オノフ調べ

オンライン保険診療の利用意向は、20~30代の女性は「機会があれば利用したいと思う」が約4割となり、全体より5pt以上高くなった。50~60代の女性は「あまり利用したくないと思う」が約4~5割と、抵抗感を感じる人も多い結果だった。

対して、オンライン自費診療の利用意向を見ると、保険診療と比較して「あまり利用したくないと思う」「絶対利用したくないと思う」の割合が高く、より抵抗を感じている人が多いことが伺える結果だった。

オンライン診療の利用経験別で「自費のみ利用経験あり」と回答した人は、「機会があれば利用したいと思う」が73.1%と非常に高いことから、自分の悩みが自費であれば利用したいと考えている人が多いと考えられる。

オノフ調べ
オノフ調べ

調査は6月7日~6月10日、全国の20代以上の男女を対象にインターネットで実施。有効回答数は2,975名。