コントレア、周術期の患者情報管理システムの提供開始

病院・クリニック向けの外来プラットホーム「MediOS(メディオス)」を提供するContrea(コントレア、東京・渋谷区)は8月21日、問診票をウェブ上で収集・管理するサービス「MediOSアナムネ/問診票」の提供を開始した。

「MediOSアナムネ/問診票」は、周術期患者の情報収集や管理の作業を効率化することに特化した情報管理サービス。医療者が患者の重要な情報を漏れなく管理できる機能を搭載する。

サービスは「自動スコアリング(複数の質問の回答情報をもとに、複合的に数値や分類を算出する機能)」や、「アラート(問診の質問項目設けた基準から逸脱する場合に、画面上でハイライトする機能)」で、患者が回答した問診情報から麻酔方法や手術の実施可否に影響する重要な情報を抽出できる。二次元バーコードを活用した電子カルテへの転記機能を備えており、周術期に必須な患者情報をデジタルで管理することも可能。

コントレアでは、手術決定から、入院、手術、術後の回復、社会復帰までの一連の期間を指す周術期は、患者の生活の質を大きく左右するため、この期間に患者情報を正確で効率的に収集・管理することが重要としている。

一方で、口頭での確認や紙の問診票をベースに実施されることが多い問診では、必要な情報の取りこぼしによる病床回転率の低下、インシデント発生リスク、問診情報の転記や重複した質問に回答する手間がかかるといったことが、周術期の情報収集と管理で課題となっていたという。同社では、こうした課題の解決でサービスを開始した。