OPERe、広島市民病院と患者説明のデジタル化で包括提携 在宅医療にも拡大

患者説明システム開発のOPERe(オペリ、東京・港区)は9月29日、広島市立広島市民病院(広島市)と患者説明のデジタル化で包括的パートナーシップを7月10日に締結したと発表した。

両者は2023年10月のシステム導入以来、入院支援から退院後のフォローまで、オペリの患者説明システム「ポケさぽ」を活用し、患者説明のデジタル化を段階的に進めている。

同院での「ポケさぽ」の累計登録者数は2026年6月までに1万4176人となった。オペリによると、導入後は入院申込書に関する問い合わせが393件から89件へ約4分の1に減少。患者1人当たりの入院説明時間も、入院支援室で6分、産婦人科外来で15分短縮したという。

今回の提携では、その取り組みを腸瘻(ちょうろう)管理や自己注射の指導など在宅医療の領域へ広げる。

まずは現場の優先度が高い3領域から順に着手する。腸瘻・在宅栄養管理の退院指導では、管理方法の動画を入院中から退院後までLINEで段階的に配信し、自宅で復習できるようにする。

また、がん相談支援センターや緩和ケアとの連携では、診断直後の患者に心理的サポートやACP(人生会議)の情報を適切なタイミングで提供する。さらに、自己注射・薬剤指導では、手技動画や副作用の情報をLINEで提供する。患者の治療への理解と継続を促し、安全な在宅治療を支援する。

オペリは今後、病院のニーズに応じて患者説明のデジタル化の対象を糖尿病教育入院やストーマ(人工肛門)ケア、入退院支援センターでの術前・麻酔説明などに順次広げる。将来的には、退院後の服薬フォローやかかりつけ医との連携を含む地域連携モデルへの発展を目指す。