オプティム、病院向けスマホ「OPTiM AI ホスピタルフォン」提供へ AIで記録作成支援
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「OPTiM AI ホスピタルフォン」(画像は院内チャットのイメージ)
オプティムは9月25日、病院向けスマートフォンサービス「OPTiM AI(オプティムエーアイ) ホスピタルフォン」の提供を2027年1月から開始すると発表した。院内チャットやワークフロー、カメラ、ボイスレコーダーなどをスマートフォン1台で利用でき、AI(人工知能)が記録文書などの下書きを作成する。
「OPTiM AI ホスピタルフォン」は、院内チャットで診療科や病棟などのグループ、個人に連絡できる。チャットは、既読管理や未読通知、グループごとの通知のオン・オフ設定、スタンプ、画像・音声ファイルの送信、音声入力などの機能を備える。また、AIが送信前の報告内容を確認し、SBAR(状況・背景・評価・提言)などの観点から情報の抜け漏れがあれば補完を促す。

ワークフロー機能では、チャットでのやりとりに加え、薬剤の追加オーダー承認などの依頼を送れる。依頼には受領確認が付き、未応答の依頼は自動で再通知される。依頼の受領状況や対応状況を一覧で確認も可能。依頼を受けた側には直近のやり取りをAIが要約して表示するため、これまでの経緯を読み返さなくても内容を確認できる。
セキュアカメラとセキュアボイスレコーダーも搭載する。カメラで創部の状態や服薬状況、医療機器の表示値などを撮影すると患者IDと場所を自動で付与し、画像をセキュアサーバーに保存する。スマートフォン端末には撮影データを残さない仕様にした。

ボイスレコーダーは、インフォームドコンセント(IC、十分な説明と同意)やカンファレンスなどの音声を、患者IDにひも付けて暗号化保存し、AIが文字起こしや表記の修正を行う。文字起こしは、話した内容をそのまま文字化し、敬語や単位表記の統一、フィラーの除去をAIが自動で校正することで、そのまま記録として使用できる。

AIがチャットの内容や画像、音声を基に、訪問看護記録や経過記録、紹介状返書、IC要約などの文書の下書きを作成する機能を搭載。未入力項目は、AIが推測して補完せず、「要確認」として通知する。
病棟の共用端末で利用する場合に、ユーザーの交代に合わせて入館ICカードやQRを読み取るだけで利用を継続できる機能や、院内のQ&A、マニュアル、ガイドラインを登録するだけで利用できるAIチャットボットも盛り込んだ。
スマホは、病院向け生成AIサービス「OPTiM AI ホスピタル」との連携にも対応する。導入施設がDWH(データウエアハウス)を保有していれば、連携によって、電子カルテやDWHからバイタル(生体情報)や検査値などの参照が可能になる。そのため、医師は電子カルテ用PCに戻らずに患者情報を確認できる。
セキュリティー面では、通信と保存データを暗号化し、アプリ終了時やログアウト時にはスマホ内のキャッシュを消去するクライアントファイルレス設計を採用。厚生労働省、総務省、経済産業省の医療情報システムのセキュリティーガイドライン「3省2ガイドライン」に準拠した環境で提供する。
スマホは、同社のMDM(モバイル端末管理)・PC管理サービス「OPTiM Biz(オプティム・ビズ)」の基盤の上で動作するため、アプリの一括配信や端末の一元管理・利用制限、リモートワイプ(遠隔消去)などが利用できる。
提供形態は月額制で、料金は1ID当たり月額で税別1500~1980円を予定する。最大1カ月の無償トライアルを用意する。オプティムでは今後、AIの記録作成の対象書類や電子カルテとの連携範囲を拡大する方針。