協和キリン、「FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症」の医師用オンライン専門医相談を開始

協和キリンは8月8日、「FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症」の早期診断と適切な治療の促進を目的に、医師専用オンライン専門医相談サービス「E-コンサル」を活用した相談サービスを開始したと発表した。

「E-コンサル」は、Medii(メディ、東京・新宿区)が行う医師専用オンライン専門医相談サービス。今回のサービスではメディが「FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症」の専門医グループを構成するとともに、医師向け疾患相談ページを立ち上げ、医師が専門医に無料でオンライン相談できるように情報を提供する。

「FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症」は、「FGF23」と呼ぶホルモンが過剰となることで、体内のリンが尿中に過剰に排出され低リン血症となり、その結果、骨の成長や代謝に障害をきたす希少な疾患。小児期は、くる病、歩行障害、低身長や下肢の変形、成人では骨痛、関節痛、筋肉の痛みや骨折の症状がある。

協和キリンによると、疾患に対する診断法や治療法は確立されてはいるが、一部専門医を除く医療関係者には、まだ疾患認知が低く、患者の正しい診断や適切な治療まで長期を要する人が多いのが現状という。そこで、同社は、医師専用オンライン専門医相談サービスを利用し、疾患に対する取り組みを行うことにしたとしている。