橘病院、オプティムの病院向け生成AIサービスをPoC導入 看護サマリー作成を自動化

オプティムはこのほど、整形外科専門病院の橘病院(宮崎・都城市)が、病院向け生成AI(人工知能)サービス「OPTiM AI ホスピタル」をPoC(概念実証)導入したと発表した。「OPTiM AI ホスピタル」の整形外科専門病院への導入は、今回が初という。

「OPTiM AI」は、外部インターネットとの接続が不要で動作が可能なLLM(大規模言語モデル)。今後はRAG(検索拡張生成)管理、ID管理、テナント管理、デバイス管理の搭載を予定する。「OPTiM AI ホスピタル」は「OPTiM AI」をベースに、電子カルテと接続することで「医師向け」「看護師向け」にサービスを提供する。

具体的には、看護記録を基にサマリーを自動生成する「看護サマリー作成」、診療記録を基に下書きを生成する「診療情報提供書作成」、診療記録、リハビリ記録を基に下書きを生成する「主治医意見書作成」、音声要約プロンプトをDIY・テンプレート化する「ボイスレコーダーAI要約」、診療音声の文字起こしとSOAP形式カルテの下書きを自動作成する「カルテ作成支援(β版)」などの機能を利用できる。

橘病院はPoCで、「OPTiM AI ホスピタル」の「看護サマリー作成」の機能を活用し、医師・看護師の文書作成負荷の軽減と業務効率化を検証する。文書作成を30~50%削減することを目標に掲げる。オプティムは伴走型支援体制を構築し、橘病院でのサービスの早期定着を全面的に支援する。

橘病院は、生命保険や障害年金申請に必要な診断書など、医療文書の作成依頼が膨大な数に上っている一方、整形外科では、合併症予防など多岐にわたるケアが求められるため、患者ごとの経過に合わせた看護計画・サマリーの作成が複雑で重い負担となっていた。

そのため、診療情報提供書や看護サマリーの作成に多くの時間を費やし、医師や看護師が本来の診療・ケア業務に専念できる時間が制限されていた。同院では、生成AIの導入で事務作業の時間短縮につなげる。

今後は、橘病院が推進するロボット支援手術を始めとする高度な先進医療で、複雑化する術前説明を補完する「IC(インフォームドコンセント、十分な説明と同意)AI要約」を開発する。「OPTiM AI ホスピタル」で、ICの文字起こし・要約を行い、詳細なエビデンスの提供を可能にして、患者の深い納得感を醸成すると同時に、記録業務を省人化。先進医療の現場でコミュニケーションの質と効率を両立する医療モデル構築を目指す。